フィリピン留学レポ|フィリピン最小の行政機関を調査せよ![フィリピン留学新聞3]

こんにちは!
実践型『机に座らない』英語学校 Acti-LABOでインターン中のVenusです!

 
 

今回のテーマは、
【フィリピン留学リアルレポート】 フィールドワーク編① フィリピン最小の行政機関を調査せよ!

 
 

日本でも都道府県>市区町村と中央から地方へ自治体が分岐しているように、フィリピンにも州・公認都市といった行政府が置かれています。

 

ざっくりいうと、「中央政府じゃ広すぎて面倒見きれないので、各都市はそれぞれで自分たちの治安とかよろしくね。」(雑)ということです。

 

フィリピンの地方政治家は世襲制(親から子どもへ権力が引き継がれること)で家系へ継承されるケースも多く、州やバランガイ(後に詳しく説明)ごとの権限もかなり幅広いんです。

 

今回のブログでは、大学院で土木工学を専攻しているAtsutoさんが行ったフィールドワークに同行しバランガイのすべてを探ってきたので、さっそくレポートしていきたいと思います!

 

都市計画を専門的に研究しているAtsutoさんならではの視点から設問されたインタビューに注目です。

 
 

目次

1. バランガイって?

2. 穏やかな秩序が保たれる住みよいエリア /バランガイ・ファイブ

3. シライシティで最小規模 /バランガイ・スリー

4. まとめ

 

1. バランガイって?

フィリピンの最小地方自治単位バランガイ
「バランガイ(英語:barangay, タガログ語:baranggay)は、フィリピンの都市(cities)と町(Municipalities)を構成する最小の地方自治単位であり、村、地区または区を表す独自のフィリピン語である。」(Wikipedia「バランガイ」より)

 
 

つまり、フィリピンはフィリピン政府>地方(17)>州(81)>市町>バランガイ(最小の行政区分)から成る国ということ。
最小の行政区分といっても、日本以上に住民の自治意識が強く、普段から直接的に政治にかかわるための土壌が形成されているんです!

 

実際に訪れたバランガイ役所は、住民たちがバスケットボールをしたり、トライシクルの運転手が休憩をとるスペースという位置づけでした。公式の場がとてもカジュアルな存在で、日本ではなかなか目にしない光景ですよね。

 

今回調査に赴いたのはActi-LABOが位置するシライシティが有する第3バランガイと第5バランガイ。
まずは、第5バランガイの調査結果から見ていきたいと思います!
 
 

2. 穏やかな秩序が保たれる住みよいエリア、バランガイ・ファイブ

 

バランガイ・ファイブ

 
 

最初に訪れたのは、閑静な住宅街とそれを囲む街路樹が立ち並ぶバランガイ・ファイブ。

写真のバランガイ役所は黄色と青色で塗られた壁とそれを支えるレンガがとてもキュート!
役所の隣にバスケットボールコートが併設されており、市民の憩いの場として機能しています。
このエリアの人口はおよそ8800人。バランガイとして成立したのは1990年代にさかのぼります。

 

建物の中に入ると迎えてくれたのはこのエリアのバランガイ長(Chairman)の秘書。
事前に準備していたヒアリング項目をたどりながら、早速インタビューを進めていきます。

 
 

Atsutoインタビュー

 
 
最初の質問は「バランガイ・ファイブの良い点」

非常に治安がよく、老若男女問わず過ごしやすい環境が整備されており、それでいてゴミの分別が行われる、ポイ捨てをする人が少ないとのこと。

一方の「悪い点」について尋ねると秘書さんの経験上「特に見当たらない」だとか。
洪水や感慨などの被害が少なく、中間所得層が多いエリアであることから貧困問題も少ないそうです。
他のバランガイよりも医師や士業など専門技術職の労働者が多く居住しており、市民にとっての暮らしやすさが担保されているんですね。

さらに、就業支援などを中心とする女性のエンパワメント政策やBADAC(Barangay Anti-Drug Assessment Council; バランガイ違法薬物乱用審議会)、BCPC(Barangay Children Protection Council; バランガイ子どもを守る委員会)の設置などをはじめとし、様々な活動を行っているのだそう。

 

役所職員の女性比率が高いのも頷けます。

 

最後に役所建物の前で集合写真をパチリ!

 

役所建物の前で集合写真

 
 

3. シライシティで最小規模!バランガイ・スリー

 

次に訪れたのはシライシティ中心に位置するバランガイ・スリー。

 

バランガイ・スリー

 

シティでは財政・面積ともに最小規模のバランガイでありながらも、エリア内にバレイ・ネグレンスをはじめとする歴史的建造物や、フットサルを楽しめるシティ・プラザを有することで知られるバランガイ・スリー。
特に、プラザ周辺には飲食店やマーケット等も多く位置し、夕方頃になると多くの地元住民で賑わいます。

 
 

バライネグレンセ
バランガイとして成立したのは1980年11月5日。スペイン植民地時代より遺された歴史遺産、バライ・ネグレンセを街のランドマークとして記念しています。

 
 

インタビュー

 

バランガイ・スリーでも先程と同様、日本からの留学生であるということで快くインタビューを受けていただきました。

 

丁寧にヒアリングを進めるAtsutoさん。
「バランガイ・スリーの良い点」に関して、シティ中心部に位置することからアクセスが良く、小学校やスーパーなど暮らしのインフラが整えられているところ、との回答をいただきました。

 

一方、「悪い点」について、街自体が小規模であることから税収などから組む予算が限られており、住民たちの賃金も低めであるとのこと。また、出生率もやや低下気味で人口も縮小傾向にあるのだそう。
街が小規模であることが様々な側面において、バランガイの運営に影響を与えているんですね。

 

バランガイ・スリーもバランガイ・ファイブ同様BADACが設置されており、「子どもたちの夜間外出禁止令(午後10時~午前4時)」も規定されています。
プラザが子どもたちのプレイグラウンドとして機能していることから、子どもに対するケアが厚いことがわかりました。

 

バランガイ・スリー集合写真

 
 

4. まとめ

今回フィールワークに同行してわかったことは、「バランガイの規模や財政ごとに異なる特徴があること」「地方自治体として比較的民意が反映されやすく市民の政治参加が顕著であること」の2点。

 

特に、最小自治単位であるバランガイ役所を市民たちが「憩いの場」であるとみなしていることがとても興味深いと思いました!

 

今後も生徒さんたちが学び多いフィールドワークを行えるよう、サポートを続けていきたいと思います!

 
 
 
 
 
 

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